恋の魔法
〜設定データ〜

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種族
地理
元ネタ
catherine & henry

種族
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アナザーレイス 「レディ・ガンナー」の設定のメインとなるのが、 動物に変身する人達「異種人類(アナザーレイス)」です。
アナザーレイスは生まれつき、1種類の動物に変身することができ、 人間の姿でいる時もその動物の身体的能力を持っています。 また、この能力は遺伝します。 作中では少なくとも猫、獅子、虎、豹、ユキヒョウ、熊、狼、コヨーテ、ジャッカル、狐、 犀、馬、鹿、山羊、隼、鷹、鷲、白頭鷲、丹頂鶴、島梟、ペンギン、蜥蜴、蛇、鰐、イグアナ、竜のアナザーレイスがいるとされています。
彼らは基本的に同じ種族のアナザーレイスと交配したときのみ、 その能力を受け継ぐため「純血種」と呼ばれています。
それぞれの種族は数千年以上の間ほとんど交流を持たず、言語も異なります。
違う種族とは交配できないとされていますが、 少なくとも近い種族同士では混血が可能で、その混血児を「ブリジアン」と呼びます。 また全ての種族が「無形種(ノンフォーマー)」と交配可能で、 その混血した人々を「インシード」と呼びます。
アナザーレイス、ブリジアン、インシードはまとめて「人獣(マンビースト)」 と呼ばれで差別されてきた歴史があり、19世紀半ばでも依然、その風潮は強く残っています。
ブリジアン 異種族のアナザーレイス間の混血です。 アナザーレイスと同じように変身することができ、変身時は両親の種族が混血した姿をとります。 また時として両親の身体的能力を越える力を持つ場合もあります。
生殖能力を持たないと言われていますが、学術的には証明されていません。
ノンフォーマー いわゆる普通の人間のことです。 アナザーレイス、ブリジアン、インシードは、変身しない彼らを 「無形種(ノンフォーマー)」と呼ぶ訳です。
ノンフォーマーは全ての種族のアナザーレイス、インシードと交配可能です。
またノンフォーマーがアナザーレイス達を「マンビースト」と呼ぶように、 アナザーレイス達もノンフォーマーを蔑んで「ステロタイプ」と呼ぶことがあります。
インシード アナザーレイスとノンフォーマーとの混血の総称で、 全ての種族のアナザーレイス、インシード、およびノンフォーマーと交配可能です。 インシード同士やインシードとノンフォーマーとの混血もインシードと呼びますが、 これではアナザーレイスの血をどれだけ受け継いでいるか分からないので、 アナザーレイスとノンフォーマーとの子供を「1世代のインシード」、 アナザーレイスと1世代のインシードとの子供を「2世代のインシード」というように呼んでいます。
インシードもアナザーレイス同様、「マンビースト」として差別され、 また時としてアナザーレイスからも差別の対象とされてきました。
基本的に、インシードはアナザーレイスの能力を受け継がず、 動物に変身する事も、その身体的能力を発揮することもできないと言われています。
しかし、中にはブリジアンと同じように変わり種がいて、 潜在的に受け継いでいた先祖の能力が開花することがあります。
「鍛冶屋のニルス」の伝説

アナザーレイスとノンフォーマーの両方に伝わる伝説で、 アナザーレイスに伝わる方が話が長くなっています。

西大陸に住んでいたノンフォーマーのニルスは、 ある日竜巻に巻き上げられ北大陸に運ばれてしまいます。
そこでニルスは妖精や一角獣、巨人、人魚などに遭いながら冒険を続け、 やがてペガサスと友達になります。
ペガサスはニルスを竜の住む高山に連れて行き、 竜は故郷に戻りたいというニルスの願いを聞き届けて、 西大陸までニルスを運んでくれます。
ノンフォーマーに伝わっているのはここまでです。

アナザーレイスに伝わっている話では その後、竜は西大陸が気に入り、住み着いてアナザーレイスの娘と結婚し、子供も産まれます。 しかし数年後に故郷が懐かしくなった竜は妻子を置いて 北大陸へ帰ってしまいます。

作中では北大陸の住人達について詳しく書かれてはいませんが、 どうも竜、ペガサス、妖精はアナザーレイスであることを匂わせていますね。

地理
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西大陸 物語の舞台となっている大陸。
もともとはアナザーレイスしか住んでいませんでしたが、 およそ500年前に東大陸からノンフォーマーが移住してきました。 最初にノンフォーマーの国家を建てたのがエルマー王です。
そしておよそ250年前の1602年に生物学者フライシュマンが ノンフォーマーとして初めてアナザーレイスの集落に住み始め、 以後ノンフォーマーとアナザーレイスの混血が進みました。
東部の内陸にグエン山脈があり、山脈の西にバナディス国、 東にヴィルドナ国、ゲルスタン国、エルディア国、ローム国、クレスト国があります。 この六カ国はいずれもノンフォーマーの国家で、沿岸国家群と呼ばれます。言語は六カ国で共通の様です。 またバナディス国とヴィルドナ国の間の南岸にデューター半島があります。
およそ120年前に六カ国連合軍がアナザーレイスに対して戦争を仕掛けましたが、 敗北し、アナザーレイスの領土に対する不可侵条約を結んでいます。
蒸気船、ガス灯、拳銃、散弾銃、大砲、気球、鉄道、電信など高度な機械文明が発達しており、 警察、議会もある一方で、貴族の階級制度も存在しています。 西暦、メートル法、インチ法が使われています。通貨はパウンドと言うようです。
東大陸 西大陸の東にあった大陸。
ノンフォーマーが住んでいましたが、 およそ500年前に原因不明の自然災害により海に沈みました。
現在西大陸に住んでいるノンフォーマーは、すべてこの時に東大陸から移住したノンフォーマーの子孫です。
北大陸 西大陸の北にあると言われている大陸。
「鍛冶屋のニルス」の伝説に登場しますが、 ノンフォーマーではニルス以外に実際に見た人がいないため、 想像上の大陸とされています。
アナザーレイスの間では存在が認知されていますが、現在は交流が途絶えています。
デューター半島 西大陸のバナディスとヴィルドナに挟まれた地域で、 西大陸から南側に突き出ています。東西は約500kmの幅があります。 沿岸にはノンフォーマーの国家がありますが、 内陸部はアナザーレイスの集落が散在する荒野です。 治安状態、悪ろし。
グエン山脈 西大陸東部にある山脈で、バナディス、ゲルスタン、ロームの3国家の国境になっています。
近年、山脈を横断する鉄道が敷設されました。
バナディス 沿岸国家群の一つ。沿岸国家群では最も西に位置し、君主制を敷いています。モデルはイギリスでしょう。
首都グレンフィールドの他に フォートイース、チェスタムコート、ボラン、ロスコム、ブルーメンといった都市があります。
ヴィルドナ 沿岸国家群の一つ。君主制を敷いています。モデルはオーストリアです。
首都ヴィレンをはじめルワナ、ドルメックといった都市があります。 春には「女神の祭典」と呼ばれる国を挙げてのお祭りがあります。
ゲルスタン 沿岸国家群の一つ。モデルはプロイセンです。
学術都市シュティーヒェンの他、地方部にはライエ、ツヴァイゲンといった州があります。
エルディア 沿岸国家群の一つ。君主制を敷いていますが、詳細は不明です。
ローム 沿岸国家群の一つ。君主制を敷いていますが、地方分権の強い国のようです。 モデルはイタリアでしょう。
首都フロレンティアの他に、港町バルドラがあります。
クレスト 沿岸国家群の一つ。共和制を敷いていますが、詳細は不明です。
アド デューター半島中部のアナザーレイスの町。 アナザーレイスが沿岸国家群内を移動する際の中継点のようです。
グレンフィールド バナディスの首都。 沿岸国家群有数の大都市です。 ボラン、ロスコムへ移動しやすいところを見ると、バナディスでも東寄りに位置するのでしょう。
グレンフィールド大学やオーディトリアム・ホテル、 キャサリンの通う「メリー・ウェザー女学院」もここにあります。
フォートイース バナディスの都市。 首都グレンフィールドの郊外で、ウィンスロウ家の邸宅があります。
チェスタムコート バナディス西端の田舎町。沿岸国家群の中で最西端の町でもあります。 沿岸国家群とアナザーレイスの族長達との会議が開かれるところです。
鉄道が来ていますが、連絡しなければ停車してくれない ・・・・って、ここが終点じゃないのでしょうか。 ここに停まらなければ、どこに停まるんでしょう?(汗)
ボラン バナディスの港町。 フォートイースからは簡単に来れるところのようです。 デューター半島と接しているので、バナディスのほとんど東端にあるのでしょう。
ロスコム バナディス東部の都市。 グエン山脈の麓にあり、登山鉄道の起点になっています。
ブルーメン バナディスの町。 グレンフィールドから鉄道で2時間ほど北にいったところにあります。
ルワナ ヴィルドナ西端の都市。 最高級のルワナ・ホテルと、 市内のどこからでも見える時計塔のある市会議事堂が名物ですが、 どちらもキャサリン一行の来訪によって甚大な被害を受けました。(笑)
キーロウ ヴィルドナ西部のマクシミリアン公爵の領地。 ルワナの東100kmの距離にあります。 森林や農地の記述が多く、温暖な気候のようです。
ヴィレン ヴィルドナの王都。ルワナ、キーロウの東にあり、港もあるようです。 市街の中央に舞踏会場があります。
恐らく、モデルはウィーンでしょう。
ドルメック ヴィルドナの都市。ヴィレンのさらに東に位置し、 エリオット卿のヴィルドナにおける拠点があるところから、 港町ではないかと考えられます。
シュティーヒェン ゲルスタンの学術都市。シュティーヒェン大学があります。
バナディスと異なり、ゲルスタンでは政治の中心と学問の中心が違う場所にあるようです。
ライエ ゲルスタン中部の州。バナディス国境から北に120kmの距離にあります。 森林が多く寒冷な気候で、避暑地になっています。
シェ―ファーという地域にフォン・ブラウン男爵家が領地を構えています。
ツヴァイゲン ゲルスタン中部の州。気候はライエと同じく寒冷なようです。 エルリッヒ伯爵が領地を構えています。
エレンバーデン ゲルスタンの都市。陸軍省があります。 ライエよりも南にあるので中部か南部なのでしょう。 首都かも知れません。
フロレンティア ロームの首都。フェルテ川沿いに作られた花の都にして芸術と学問の都。
王宮、大聖堂、スウェン家、パスティレリ家、ロブスティ子爵家、トスカーニ家の邸宅の他、 ルノーブル大学(ローム大学)もここにあります。
バルドラ ロームの港町。ロームの南岸、フェルテ川の河口にあるようです。

元ネタ
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キャサリン・ウィンスロウ

主人公、台風娘キャサリンの名前は、 ずばり「キャサリン台風」からとってきています。
1947年9月に関東地方に上陸し、 死者約1400人の被害を出した日本の災害史上、避けて通れない台風です。

余談ですが、清水文化さん著の「気象精霊記」(富士見ファンタジア文庫刊)にも 人騒がせな災害を起こすキャサリンという精霊が登場しますが、元ネタは同じです。

バナディス ウィンスロウ家のある国、バナディスの名前は、 恐らく北欧神話の女神「ヴァナディース(Vanadis)」からとってきています。
ヴァン神族の出身で「フレイヤ」とも呼ばれます。幸運と健康、豊穣の女神とされます。
マクシミリアン公爵
&フランツ・ヨーゼフ

ヴィルドナの名門貴族の親子は、実在の人物から名前をとってきています。

フランツ・ヨーゼフ(Frantz Joseph)は19世紀のオーストリア、ハプスブルグ家の皇帝です。(在位1848〜1916)
政治では保守的で、当時のオーストリア=ハンガリー帝国は「民族の牢獄」と呼ばれました。 一方で、皇后の暗殺、皇太子の自殺、 2人目の皇太子も暗殺(1914年のサラエボ事件、第1次世界大戦の引き金となりました) と家族には恵まれない人でした。

マクシミリアン公(Printz Maximilian)はフランツ・ヨーゼフの弟です(四龍島ではありません...謎)。 ナポレオン3世の誘いでメキシコ皇帝となりますが、すぐに見放されて処刑されてしまいます。
栄光はあっても薄幸な兄弟です。

ルビンスタイン男爵 ヴィルドナの新興貴族の名前は別に珍しいものではないので断定できませんが、 多分、高級化粧品の「ヘレナルービンスタイン(Helena Rubinstein)」と掛けているのだと思います。 こじつけでしょうか?(笑)
「鍛冶屋のニルス」の伝説 ストーリーは全然違うものの、これって セルマ・ラーゲレフの「ニルスの不思議な旅」を元にしていますよねぇ...、きっと。
すると「エルマー王」はルース・ガネットの「エルマーの冒険」 あたりからもってきたのでしょうか。
フォン・ブラウン男爵家

ゲルスタンの森林貴族の名前は、実在の人物からとってきています。

ウェルナー・フォン・ブラウン(Wernher von Braun)(1912〜1977) はドイツ生まれの天才ロケットエンジニアです。
ナチス・ドイツ下で史上初の実用液体ロケットV2の開発に成功。 第二次世界大戦後アメリカに渡り、アメリカ初の人工衛星エクスプローラー1号を打ち上げ、 後にNASAの局長となり、アポロ計画の最高責任者まで務めました。 自分で作ったロケットで他の惑星に行くことが生涯の夢だったそうです。
しかし晩年は宇宙開発に膨大な費用を掛けたことを世間から批判され、 失意の日々を送ったと言われています。

ハインケル

ゲルスタンの石炭王の名前は、実在の人物からとってきています。

エルンスト・ハインケル(Ernst Heinkel)(1888〜1959)はドイツの航空エンジニア兼実業家です。
1922年に自らの会社ハインケル社を設立。 彼の作る飛行機はひたすら高速力を追求したもので、 当時の飛行機の最高速度記録を次々と塗り替えましたが、 生産性や実用性がなく、あまり売れませんでした。 1939年には史上初のジェット機の開発に成功しています。

バーンホーフ

ゲルスタンの果樹園経営者の名前は、実在の地名からとってきています。

バーンホーフ通り(Bahnhof St.)はスイス南部の街ツェルマットのメインストリートで、 観光名所として有名なのだそうです。
スイス北部の都市チューリッヒにもバーンホーフ通りとバーンホーフ橋がありますが、 よく知られているのはツェルマットの方です。

シグムント・ヴェンダース

ゲルスタンの貿易商の名前は、実在の人物からとってきています。

ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)(1945〜)はドイツの映画監督です。
「ベルリン・天使の詩」は日本でも話題になったと思います。 他の主な監督作品に「都会のアリス」「アメリカの友人」「パリ、テキサス」など。

フェルナンド&アロンソ

エルディア、コルテス家の皇太子候補と従僕の名前は、実在の人物からとってきています。

フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)(1981〜)はスペインのF1ドライバーです。
2003年ハンガリーGPでF1史上最年少の優勝を果たし、 2005年にはついに史上最年少での年間総合チャンピオンに輝きました。 このほか最年少ポールポジション、最年少レースリーダー、最年少ファステストラップ、最年少表彰台の記録も持つ F1界期待の新星です。

ミロ

エルディアの首都の名前は、実在の人物からとってきています。

ホアン・ミロ(Joan MIRO)(1893〜1983)はスペインの画家です。
シュールリアリズムと抽象絵画を合わせた画風で注目を集め、 ピカソ、ダリと並ぶ20世紀スペインを代表する画家と言われました。 無邪気でエネルギッシュなミロの画は日本でも人気があります。

catherine

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