ナルシストの世迷言 その2

2000年10月14日

さて、今回も前回に引き続きまして、 ぎをらむのファンタジー読了記 から抜き出してきたものです。 今回は1999年分です。

この時期は人生について語ってしまっていて、本当に困ったものです。(笑)
1998年に発表された榊一郎さんの「ドラゴンズ・ウィル」と 上遠野浩平さんの「ブギーポップは笑わない」以降、 少年ファンタジーでも心理描写を重視する作品が注目されるようになった事、 そして若木未生さんの「グラス・ハート」、前田珠子さんの「破妖の剣」 を読んだ事が、私を無茶苦茶に引っ掻き回していました。 まったく修行が足りないというか...。 (ああ、また人生を語ってしまっている...笑)

1999年1月23日
黒田洋介・梶島正樹「真・天地無用!魎皇鬼 弐の巻 遥照」(富士見ファンタジア文庫)の感想より
なんだかんだ言って、最後は自分の為に生きている、 それが彼らの追い求める理想であり、魅力なのです。
1999年3月5日
冴木忍「妖怪寺縁起2 回転木馬の夜」(角川スニーカー文庫)の感想より
本当の恐怖は自分の心の中にあるのです。
1999年4月1日
安井健太郎「ラグナロク4 青き双珠」(角川スニーカー文庫)の感想より
どこに行き着くのかも大事だし、どう生きるのかも大事。 どちらが大事かを比較するなんて意味ない事です。 胡散臭いやつらの言うことなんか放っておいて、ひたすらに生きようよ。
1999年4月15日
前田珠子「破妖の剣5 翡翠の夢2」(集英社コバルト文庫)の感想より
このシリーズの何が良いかって、このシリーズでしか絶対に感じられないものがあるからです。 もうね、私の貧弱な語彙じゃ説明できないくらい、圧倒的に凄いのです。 たかがコバルト。されどコバルト。 笑うやつは、笑えばいいのよ、最後に笑うのは、あたしの方なんだから状態です。
1999年4月21日
前田珠子「破妖の剣5 翡翠の夢4」(集英社コバルト文庫)の感想より
こういうロマンス至上主義は、少年ファンタジーでは100年掛かってもできないでしょう。 ヒロイック=ファンタズムではなくて、根底から「好きだ!(笑)」っていう感覚。
1999年5月3日
秋田禎信「魔術士オーフェンはぐれ旅 我が運命導け魔剣」(富士見ファンタジア文庫)の感想より
なにかを成すならば、それ相応に傷つかなければならない。 しかも、それは予測され望まれるものではなく、忌み嫌われる傷でなければならない。
1999年5月5日
若木未生「グラスハート5 いくつかの太陽」(集英社コバルト文庫)の感想より
創造、創作。それは何にも代え難いものなのか? そう信じたいけど、それを実践してしまうと、狂ってしまう。死んでしまう。 そのことを若木未生は分かってくれている。それだけで、もう何も要りません。
1999年7月24日
秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編8 それはいろいろまずいだろ?」(富士見ファンタジア文庫)の感想より
そういう考え方が建設的かと問われると、ちょっと苦しいのですが、 そういう人間も居るということは紛れも無い事実であって、 だからこそ、切なくて恐いし、そこを突いて来る作者に「やるな(^^;」 と最大限の賛辞を送りたくなるのです。
1999年8月15日
若木未生「ハイスクール・オーラバスター 迷える羊に愛の手を」(集英社コバルト文庫)の感想より
この独り泥沼に沈み込んで行くヤバイ気持ち、分かってくれるのが凄く嬉しい。 けれど、甘えて飛びついたその瞬間、同じ高さの視線から突き放される強烈な一撃。 だけどだけど、分かってくれているから、痛みを知ってくれているから、受け入れられる。 ほんの一瞬でも素直になれる。
そして、何も分かってくれない現実へ、また一歩踏み出して行ける。そんな本です。
1999年10月18日
霜越かほる「高天原なリアル」(集英社スーパーファンタジー文庫)の感想より
みんな寂しがりやで、純情ぶってて、けれど舞台裏を知らないほど無邪気でもない。 誰もが専門家で、誰もが素人で、誰も全体を把握していないくせに、 誰もが自分だけの世界観を語ることが許される、よく分からない時代。
そんな時代の犠牲者でありながら、自分を見つけ出して生きてゆく主人公たちがメチャかっこ良いのです。
1999年11月13日
賀東招二「フルメタル・パニック! 戦うボーイ・ミーツ・ガール」(富士見ファンタジア文庫)の感想より
色々な作品が積み重なり、ある時は急激に、 ある時はゆっくりと多様なファンタジーが出来上がってきたんだよ。 それは繋がりのある流れであって、革命的な転換ではないと思うな。
1999年12月12日
賀東招二「フルメタル・パニック! 本気になれない二死満塁?」(富士見ファンタジア文庫)の感想より
ガンホー!! ガンホー!! ガンホー!!

賀東招二さんの「フルメタル・パニック!」は、 ライトファンタジー界を背負って立つ、とても素晴らしい作品です。 是非、読んで見てください。

それでは、今回はここまで。

「戯れ言」に戻る。

このページに関するご意見、ご感想は、
ぎをらむ、こと嬉野通弥(ureshino@i.bekkoame.ne.jp)まで。