ピアノ


左:ジョバンニ・ボルディーニ画「Woman at a Piano(ピアノを弾く女性)」発表年不明
右:ジュリウス・ステュアート画「Young Woman at Piano(ピアノを弾く若い女性)」1878年

ピアノを弾く絵は何故か右向きが多いです。
夜に弾くことも多かったのでしょう。 電灯が普及する19世紀末以前では、燭台が設けられているピアノもあります。
背景の屏風や壁紙にも注目です。


ジェームス・ホイッスラー画
「At the Piano(ピアノに向かって)」1859年


フレデリック・レイトン画
「The Golden Hours(素晴らしき時間)」1864年


ジェームス・ティソ画
「Kathleen Newton at the Piano
(ピアノを弾くキャスリン・ニュートン)」1881年

イギリスで描かれた絵では、ピアノを聴く人も居る場合が多いです。
当時のイギリスではピアノを弾くことと聴くことはセットで考えられていたのかも知れません。


オーギュスト・トゥールムーシュ画
「Reading Lesson(読み方のおさらい)」1865年


ピエール・オーギュスト・ルノワール画
「The Daughters of Catulle Mendes
(カテュール・マンデスの娘たち)」1888年

カテュール・マンデス(1841-1909)はルノワールと同い年の詩人です。


ジョン・シンガー・サージェント画
「Madame Ramon Subercaseaux nee Amalia Errazuriz y Urmeneta
(ラモン・スベルカシュー夫人、アマリア・エラスリス・イ・ウルメネタ)」1880年

チリのワインについてはほとんど存じないのですが・・・
アマリア・エラスリス・イ・ウルメネタは恐らく、 チリワイン「エラスリス」の創業者マキシミアーノ・エラスリスとその夫人アマリア・ウルメネタの間の子供です。
彼女は後にチリワイン「コンチャ・イ・トロ」の創業者の一人ラモン・スベルカシューと結婚しています。 (ちなみに「コンチャ・イ・トロ」のもう一人の創業者ドン・メルチョ・ド・コンチャ・イ・トロの夫人も エミリアーナ・スベルカシューといいます。)

「コンチャ・イ・トロ」には今も「スベルカシュー」という銘柄があります。


トーマス・イーキンズ画
「Elizabeth at the Piano(ピアノを弾くエリザベス)」1875年


ピエール・オーギュスト・ルノワール画
「Young Woman at the Piano(ピアノを弾く若い女性)」1876年


フレデリック・チャイルド・ハッサム画
「The Sonata(ソナタ)」1893年

一人で弾くピアノは、孤独感、悲壮感を演出する恰好の材料になるようです。 ハッサムもルノワールも明るい画風で知られる画家なのですが、ここでは随分とメランコリックに描いています。
特にルノワールは「悲しい絵を描かなかった」とまで言われているのに・・・ まあ、明るいピアノの絵も何枚も描いているのですけれども。

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