魔法学園冒険記

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――第6章 食堂にて確信――
 
「いらっしゃいレイ。ご注文は?」
私たちが話している間にウェイトレスの女の子・・・・・・あっ名前書いてないや。 エリスが私の隣にいた。相変わらずの元気なお姉さんだ。
「で、レイ。ご注文は?麻美、あんたもよ」
唐突的に聴く。これが彼女のやり方だったりする。でもなれれば大丈夫。
「えーっと、わたしBセットのセロリスのゴマ和えサラダ」
「じゃ私はCセットのリゴンとさつまもいのマヨネーズ和え。あっマヨネーズ少なめにお願いしますわ」
相変わらず麻美は油分は少なめにしている。
「で?そっちのお兄さん方は?新しいお仲間?ご注文はいいかい?」
なんてエリスが可愛いものだから、アールとフィルスなんてでれぇーとしている。 これだから男は困る。しかし、麻美の恐ろしさを知らないと言うのは以外と危険である。
「で!!フィルス様は何になさいますの!!」
「えっ?!えーっとAランチのドリアストの串焼き!アールは?」
「あ。おれ・・・じゃなくておいらも同じの」
あらら、舞い上がっちゃって。アールなんか珍しいのか知らないけど、敬語まで使っちゃって。 性に合わないなぁ。
「はい。Aランチ2つにBとCランチ1つずつね。ちょっと待っててね」
相変わらず一富士三鷹亭は人や冒険者での大にぎわい。 まぁ食事を終えたらさっさと出るのが一番だけど。


――第7章 初めの冒険……仲間の確かめ合い……――
 
「それで、どうするの?そろそろ冒険始めたいんだけど・・・・・」
アールはいつの間にかどこかへ行ってしまった。フィルスはすでに私達と一緒に冒険するみたい。
「そうですね…私たちは別に行く場所がございませんから…清子さんはどうなさいますの?」
「そんなわたしを見捨てるように言わないでよ…もちろんわたしは麻美と一緒に行くからね。 で、フィルス……さんだっけ?」
「フィルスでいいよ。」
「それじゃあフィルス、もちろんわたしもついて行くから。ついでにいえば……さっきいたあの…」
「アール?あいつならさっき出かけるとか行って…」
その言葉をあとにフィルスはだんだん青ざめていった。 何かやばいことでもあるのだろうか。 そしてそのあとだれかを捜すかのようにまわりを見渡した。 そして人影を見つけたのだろうか突然走り出してしまった。
「悪い!ちょっと待っててくれ!」
そう言ってわたしたちをおいてフィルスはどこかへ消えてしまった…
「どうしようか…麻美」
「ならばひとまず聞き込みといきましょうか。 “冒険者は冒険を待つのではなく冒険を探す物だ” もし聞き込みをして冒険らしい情報がなかったら 冒険者支援教会特有(?)の“シナリオマスター”ってお店行ってみればいいじゃないですか。」
「そうだね。」
そして私達の聞き込みは長い時間によって終わった。 そしてフィルスとアールの長い鬼ごっこは……終わっていなかった。

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(続く)

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