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――裏第三章―― |
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大鎌女(アリス) |
私は走る。 砂漠を。 何処までも。 南へ。 南へ。 何処まで走っても、 砂と星ばかり。 無数の星が散らばっている、 あの広い空。 暗く光る星が、 淋しそうに瞬いている。 まるで私みたいに。 自信がないの。 何をするのも。 いつも偉そうなことしてるけど、 本当はすっごく自信がないの。 私はあなたが羨ましかった。 自信があるというような、 屈託の無い笑顔。 私には出来なかった。
私の生まれはお金持ちの家だった。
だけど5歳のころ、
もらった金のブレスレット。 もし私の「愛」の感情がなくなったら・・・?
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